あん [院長のひとりごと 医療]
みなさん こんにちは
院長のしんです
ドリアン助川著の「あん」(ポプラ文庫)
数年前に映画化されています(出演:樹木希林 永瀬正敏)
どら焼きを焼く訳アリ男と 元ハンセン病患者の老婆の話
「あん(餡)」作りを中心に物語は進みます
「ハンセン病」という病気・・
らい菌による感染症で「らい病」とも呼ばれていました
症状はおもに末梢神経障害と皮膚症状です
皮膚が盛り上がり、結節ができたりします
患者を一般社会から隔離する法律「らい予防法」が定められ
施設へ隔離、家族とも引き離されました
一度、隔離されたら一生塀の外にはでられません
実際には感染力は非常に弱く、現在では治る病気です
この「らい予防法」が廃止されたのは
1996年とほんの20年前のことです
国、医師がおこなっていた過ち、国民の無関心
誤った情報による偏見・差別・集団意識という怖さ・・
是非、ハンセン病を考えてみてください
国立ハンセン病資料館ホームページ
http://www.hansen-dis.jp/kids/qa.html
「ハンセン病」という重いテーマの小説でしたが
四季が感じられ気持ちよく読み切りました
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