インフルエンザが増えています [院長のひとりごと 医療]
12月25日更新
みなさん クリスマスはいかがお過ごしでしょうか。
みんなのところに、サンタさんは来たかな?^^
院長の にしさこ ひさしです。
さて、今年もインフルエンザが流行しています。
相模原市内でもその流行が「注意報」レベルとなっています。
「注意報」とは
「これからさらに大きな流行が発生する可能性がある状態」
ということです。
ではここで改めて、ご家庭でできる二通りの予防策についてご説明いたします。
1,外からウイルスを入れない
2,入ってきたウイルスに打ち勝つ
「外からウイルスを入れない」方法
①外出時・外出後の手洗い
ウイルスは手や指に付いたものが、触った鼻や口の粘膜から侵入します。
流水・石けんでの手洗いが基本ですが、こまめに手洗いが難しい場合もありますので
家のいろいろな場所に、アルコールの手指消毒剤をおいておくと有効です。
②加湿
加湿器で50~60%の湿度を保ちましょう
実は空気清浄機をつけるよりも、湿度を上げる方が、予防効果があります
③マスクをする
ある程度、他人の咳やくしゃみから飛んでくるウイルスを防ぐことができる
と言われています。自分で気が付かないうちに触っている
口や鼻の粘膜からの侵入を防ぐことができます
④人混みの多い場所への、外出を控える
極力、人混みや繁華街への外出は控えた方が無難です
しかし、通勤・通学・年末年始の外出など、避けられないこともあります
それ以外の機会はなるべく減らしましょう
「入ってきたウイルスに打ち勝つ」方法
①ワクチン接種する
もっとも効率的な予防方法です
ワクチンにはA:2種類、B:2種類の計4種類が入っています
今シーズンかかってしまった場合でも、他のタイプのインフルエンザに罹ってしまう
可能性もあります。
ワクチンは早めに済ませておきましょう
②十分な睡眠をとる
自分の身体の抵抗力を最大まで引き上げておきましょう
そのためには栄養をしっかりとり、睡眠時間を確保できるよう生活を整えましょう
こうしてみても、流行期に入ってしまうと
しばらくの間、落ち着くのを待たなくてはならなくなってしまいます
自分からしっかりと予防しましょう!
年内中に1回目を接種された方の2回目は、確保する予定です
ワクチン接種がまだの方は、早めの接種をおすすめします。
キズに消毒 [院長のひとりごと 医療]
10月27日更新
みなさんこんにちは
院長の にしさこひさしです。
お子さま方が、ケガをすることがあると思います。
その際、キズパワーパッド、ケアリーブなど
“何か最近、ケガをしたときにつけるものが変わってきたな”
と、感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、傷治療に対する常識が大きく変わってきています。
その大きな変化は
消毒よりも水道水できれいに洗うことが大切
乾燥させるのではなく、乾燥させないことが大切
傷に消毒・ガーゼを使わない
というのが、現在の創傷(傷)治療の新しい常識になっています。
「なるべく早く消毒して、早く乾燥させる!」
「傷をぬらさない!」
と、今までは教わってきたのではないでしょうか。
実はこの“消毒”は、傷をきれいにする効果より、治りを遅くしてしまう
デメリットの方が大きいのです。
水道水をたっぷりと使って、汚れを取り除くほうがよい、とされています。
ちなみに「けがをしてから、なるべく早く処置してほうがよい」
の原則は変わりません。
また、傷から出てくる汁は「汚いもの」されていたのですが
これには傷を治してくれる細胞や物質が多く含まれています。
乾燥させてしまうと、傷を治す細胞や物質が働きにくくなってしまいます。
慣れないとどうしていいかわからないことや、戸惑うことも多くあると思います。
いつでも気軽にご相談くださいね。
病気になってしまいました 8 [院長のひとりごと 医療]
みなさん こんにちは
院長のしんです
びっくりです!
今朝起きたらとんでもないところににいました
なんと、かかりつけ大学病院(K病i院ではない)のCTの中
低血糖症状がおき(血糖値が低くなり)意識がなくなったのです
原因が今闘病している病気なのですが
病院に救急車で運ばれたのです
途中まったく意識はなくはじめての経験…
患者さんとして嘔吐下痢症で低血糖になった子を
治療したことはありますが自分がなったのは初めてでした
闘病している比較的重篤な病気ではあるのですが
今回経験しの何かすごい病気しているな~と初めて感じました
病識なさすぎですね^^
入院翌日に通り過ぎる人みんなに「あ、元気になってる!」
と声掛けをいただきました
意識が悪い場合、水分が摂れないとき、呼吸が悪い時は
救急車をいち早く呼んでくださいね
脳梗塞や出血じゃなくてよかった~
とりあえず原因検索で1週間は入院だそうです
早く退院してクリスマスツリー飾りたいな
病気になってしまいました 7
https://nishisakokodomocl.blog.so-net.ne.jp/2018-08-19
秋インフルエンザ? [院長のひとりごと 医療]
みなさん こんにちは
院長のしんです
去年、マスコミ内で流行った言葉に
「隠れインフルエンザ」があります
今年は既に
「秋インフルエンザ」という言葉がでていますね
もともとインフルエンザは夏でも存在します
毎年のことで医者にとっては特別なことではありません
夏場は重篤になるケースが少ないため
多くの医師は必要がなければあえて検査をしません
でも、患者さんは検査をしないと気が済みません
検査代が1万円といったら検査をしますか?
検査は治療に必要だからするのです
すると今度は、タミフル、リレンザ、ゾフルーザ!!!
学校が、保育園が、会社が!!!と騒ぎだしますが
こんなにインフルエンザの薬を乱用している国はありません
今年は間違いなく「ゾフルーザパニック」がおこりますよ^ ^
ゾフルーザ 是非ググって見てください 使いたくなりますよ
「ゾフルーザ処方しろ!」
なんて患者で、急病があふれかえらないことを祈ります
インフルエンザの大半は自然経過で治るのにね…
騙されないように(昼間にかかりつけの受診を薦めます)
毎年言うことですが、お父さん、お母さんが
「インフルエンザ恐怖症」にかからないように!
他の風邪と同じように
こどもの意識、呼吸状態、水分摂取などをみてあげてください
検査も薬の処方も必要な場合は医師が判断しますよ
「タバスコ」ではなく「オガスコ」
小笠原のホットレモンソース!
病気になってしまいました7 [院長のひとりごと 医療]
みなさん こんにちは
院長のしんです
「病気になってしまいました6」でも書きましたが
https://nishisakokodomocl.blog.so-net.ne.jp/2018-07-26
薬の副作用による肝機能障害が長引き
先日よりステロイドの内服を始めました。
塗り薬や吸入・点鼻薬などのステロイドでは医師の指示どおり
適切に使用すれば 副作用はほとんど問題ありませんが
内服や注射で長期に投与する場合は注意が必要になります
僕は現在MAX量のステロイドを内服しています
先日より減量を始めましたが
ステロイドの副作用に「免疫力の低下」があり
風邪やインフルエンザにかかりやすい状況です
僕の仕事はこどもの病気(特に感染症)の治療ですので
ステロイドがある程度減量できるまで
ドクターストップがかけられています
診療再開まで今しばらくお待ちください
診療の再開はホームページでご確認ください
9歳の娘が夏休みのケーキ屋のイベントで作ったもの
将来の夢はパティシエ―ルです
病気になってしまいました6 [院長のひとりごと 医療]
みなさん こんにちは
院長のしんです
長期間クリニックを休診にしてしまい
ご迷惑おかけしています
今の僕の状況を簡単に説明させていただきます
治療薬の副作用により(治療にはつきものです)
現在、もともと病気の治療ができていません
副作用は肝臓の機能の低下で
対処療法をしていますがなかなかしつこいようです
主治医としっかり話をしながら対処しているので
あせりはありません
待つのも治療の一環です
お母さん方が熱のでているこどもをみているのと
同じ気持ちかもしれません
診療再開は8月中旬くらいまでかかるかな
もうしばらくお待ちください
写真は八王子ラーメン「えびす丸」中華そば 玉ねぎ増し
ラーメン食べた~い!!
病気になってしまいました5
https://nishisakokodomocl.blog.so-net.ne.jp/2018-06-15
あん [院長のひとりごと 医療]
みなさん こんにちは
院長のしんです
ドリアン助川著の「あん」(ポプラ文庫)
数年前に映画化されています(出演:樹木希林 永瀬正敏)
どら焼きを焼く訳アリ男と 元ハンセン病患者の老婆の話
「あん(餡)」作りを中心に物語は進みます
「ハンセン病」という病気・・
らい菌による感染症で「らい病」とも呼ばれていました
症状はおもに末梢神経障害と皮膚症状です
皮膚が盛り上がり、結節ができたりします
患者を一般社会から隔離する法律「らい予防法」が定められ
施設へ隔離、家族とも引き離されました
一度、隔離されたら一生塀の外にはでられません
実際には感染力は非常に弱く、現在では治る病気です
この「らい予防法」が廃止されたのは
1996年とほんの20年前のことです
国、医師がおこなっていた過ち、国民の無関心
誤った情報による偏見・差別・集団意識という怖さ・・
是非、ハンセン病を考えてみてください
国立ハンセン病資料館ホームページ
http://www.hansen-dis.jp/kids/qa.html
「ハンセン病」という重いテーマの小説でしたが
四季が感じられ気持ちよく読み切りました
病気になってしまいました5 [院長のひとりごと 医療]
みなさん こんにちは
院長のしんです
「病気になってしまいました3」で
http://nishisakokodomocl.blog.so-net.ne.jp/2018-05-08
病気になって気づいたこととして
「急性疾患と慢性疾患の違いについて」と書きました
▹ 急性疾患の例
インフルエンザを含む風邪やおなかの風邪など
▹ 慢性疾患の例
気管支喘息やアトピー性皮膚炎
ネフローゼ症候群などの腎疾患、先天性心疾患など
「急性疾患」は確かにその時は辛いかもしれませんが
重篤な合併症さえ伴わければ
数日で乗り越えて治っていきます
それに対して「慢性疾患」は
長い期間その病気と付き合わなければならず
周りの家族の負担は精神的にも金額的にも
大きなものとなります
僕の病気は「慢性疾患」です
一生、この病気と付き合っていかなければなりません
こどもの病気の大半が「急性疾患」です
かかりつけ医師に適切な看病の仕方を指示をしてもらい
冷静に対応してもらいたいものです
毎年、お母さん方の心の中で「インフルエンザ恐怖症」が
吹き荒れるのを見て、非常に残念に感じています
いつから「急性疾患」のインフルエンザが
このような大騒ぎする病気になってしまったのでしょうか・・
こどもが作ったドラえもんマドレーヌ(微妙 ^ ^)
病気になってしまいました4
http://nishisakokodomocl.blog.so-net.ne.jp/2018-05-17-1
病気になってしまいました4 [院長のひとりごと 医療]
みなさん こんにちは
院長のしんです
じつは いま 入院をしています
今までの薬の反応が悪くなったため薬を変更しました
薬の副反応などの経過をみています
僕は こどもを診療する時に
薬の処方は必要最小限におさえているつもりです
人には自分で病気に対応する力を持っているからです
でも、サポートをするために薬が必要な場合があります
当然、薬には多くはないものの副作用がつきもので
薬を使用する際はそれを理解しなければなりません
そのためには医師側からの説明が必要になります
ですから自己判断で
薬を飲んだり止めたりはするべきでなく
わからない、不安な場合は医師に必ず相談してください
僕の治療に使っている薬は副作用が多様なため
医師である僕でさえ、主治医に多くの質問をしています
医師への質問は遠慮なくするべきです
体調は悪くないのでご心配なく ^^
病院のレストランにある鉄板焼きうどん
学生時代 二日酔いの時に食べた懐かしの味です
病気になってしまいました3
http://nishisakokodomocl.blog.so-net.ne.jp/2018-05-08
病気になってしまいました3 [院長のひとりごと 医療]
みなさん こんにちは
院長のしんです
僕に病気が見つかって3か月が経ちました
午前しか診療ができなかったり、臨時休診も多いため
みなさまには大変ご迷惑をおかけしています
「思ったより元気そうで安心しました」とか
「無理しないでください」など
温かい言葉を多くの方にかけていただき感謝しています
今回、病気になって気づいたことがいくつかあります
▹僕はこどもの診療をすることが好きだということ
▹病気になった人(親)への寄り添い方
▹急性疾患と慢性疾患の違いについて
▹素晴らしい仲間に囲まれて生活していたこと など
自分が父親になった時に
小児科医として一段階 成長したと感じましたが
今回、自分が病気になったことにより
さらにひと回り、医師として成長できたと思います
こんな僕ですが、今後ともよろしくお願いいたします!
病気になってしまいました2
http://nishisakokodomocl.blog.so-net.ne.jp/2018-02-23