キズに消毒 [院長のひとりごと 医療]
10月27日更新
みなさんこんにちは
院長の にしさこひさしです。
お子さま方が、ケガをすることがあると思います。
その際、キズパワーパッド、ケアリーブなど
“何か最近、ケガをしたときにつけるものが変わってきたな”
と、感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、傷治療に対する常識が大きく変わってきています。
その大きな変化は
消毒よりも水道水できれいに洗うことが大切
乾燥させるのではなく、乾燥させないことが大切
傷に消毒・ガーゼを使わない
というのが、現在の創傷(傷)治療の新しい常識になっています。
「なるべく早く消毒して、早く乾燥させる!」
「傷をぬらさない!」
と、今までは教わってきたのではないでしょうか。
実はこの“消毒”は、傷をきれいにする効果より、治りを遅くしてしまう
デメリットの方が大きいのです。
水道水をたっぷりと使って、汚れを取り除くほうがよい、とされています。
ちなみに「けがをしてから、なるべく早く処置してほうがよい」
の原則は変わりません。
また、傷から出てくる汁は「汚いもの」されていたのですが
これには傷を治してくれる細胞や物質が多く含まれています。
乾燥させてしまうと、傷を治す細胞や物質が働きにくくなってしまいます。
慣れないとどうしていいかわからないことや、戸惑うことも多くあると思います。
いつでも気軽にご相談くださいね。
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